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山口県山口市の耳鼻咽喉科かめやまクリニック

睡眠時無呼吸症候群外来(SAS)

検査方法

睡眠時無呼吸症候群はこうして見つける

当クリニックでは、以下のように、睡眠無呼吸症候群の検査・診断を進めてゆきます。
下記の内容です。

電子内視鏡検査

いびき・睡眠時無呼吸症候群の診断には鼻の病気の確認が欠かせません。

鼻の疾患がないかどうかを、電子ファイバースコープを患者様の状態に応じて用います。電子ファイバースコープを用いて鼻からのどにかけてを観察し、どの場所からどのようにいびきが発生しているか?を診断いたします。

電子内視鏡検査イメージ

鼻腔通気度検査

活動時の鼻腔(鼻の穴)の空気の通りやすさを測定する検査です。一般的に睡眠時無呼吸症候群の方は鼻腔での空気が通りにくいことがあり、その場合は、慢性副鼻腔炎(ちくのう症)や鼻の骨(仕切り板)が極端に曲がる鼻中隔湾曲症の疑いがあります。それらが見つかった場合はそれらの原因を治療してゆくことが重要です。

鼻腔通気度検査イメージ

簡易睡眠検査・終夜ポリソムノグラフィ検査

簡易睡眠検査は、SAS(睡眠時無呼吸症候群)の診断および症状の度合いを測るための検査です。睡眠時無呼吸症候群の重症度を測る上で最も重要な検査です。
睡眠中に装着していただき、時間当たりに10秒以上の無呼吸・低呼吸が何回あるか、また、同時に血液中の酸素濃度の低下が起るかどうかを測定します。

準備は、鼻と指にセンサーをつけるだけです。この状態で休んでいただきます。鼻のセンサーで、呼吸状態を、指のセンサーで、血液中の酸素濃度を測ることができます。

簡易型睡眠での解析結果

無呼吸・低呼吸が1時間に何回起こるかを表したものをAHI(無呼吸・低呼吸指数)といい、単位は、回/時間となります。

どのような状態を睡眠時無呼吸症候群と診断するかという定義には、いくつかあるのですが、AHIが5回/時間以上とするものが一般的です。
また、睡眠時無呼吸症候群の重症度についても、いくつかの定義があるなかで、以下の分類が一般的です。

軽度  :AHI=5〜15回/時間
中等度 :AHI=15〜30回/時間
重度  :AHI=30回/時間以上

AHIが20以上では積極的な治療が必要と考えられており、そのため、AHI20以上であれば、治療に健康保険が適用されます。

AHIの値による睡眠時無呼吸症候群の重症度分類

簡易睡眠検査は専用の機器をご自宅にお持ち帰り頂いた上での測定となります。
ご来院いただき、当クリニックスタッフより使用方法をご説明させて頂いた上で検査の機器をお持ち帰り頂き、ご自宅で検査を行って頂いた上で、後日持参をして頂きます。その後、そのデータを基にAHIの診断・分析を行います。

通常は、簡易睡眠検査の結果だけで、治療が必要な程度の睡眠時無呼吸症候群かどうかという診断ができます。しかし、簡易睡眠検査結果の解析から、さらに詳しい検査が必要であると判断された場合は、終夜ポリソムノグラフィの検査に進む場合もあります。終夜ポリソムノグラフィでは、呼吸状態と血液中の酸素濃度の他に、脳波や心電図の検査を同時に行います。